カラダお役立ち情報 Information for Body

我々理学療法士が、 カラダの為になる 様々な情報をお届けします。

脳梗塞後1日でも長く歩き続けるための方法は?「機能訓練」よりも「歩く」が一番?

脳梗塞後遺症として麻痺のある身体で、長年歩き続けるためには何が必要でしょうか?

しっかり歩き続けるために

・麻痺の回復を進め、手足を動かす練習が必要

・足腰の筋力を鍛え、しっかり踏ん張れるようにしよう

・バランスを身に付け、ふらふらしないようにしよう

・体力をつけよう

など体の機能を高めることを考えてしまいませんか?

確かに体の機能を高めることは重要です。

しかし、もっと脳に効果的な方法があるのです。

脳梗塞後で何年も上手に歩き続けるための方法は?

では、何年も上手に歩き続けるためには何をすると良いのか!?

実はとても簡単なことです。

「毎日たくさん歩き続けること」です。

当たり前のように聞こえますがなぜたくさん歩くことが良いのでしょうか??

習い事を例に考えてみます。

例えば、ピアニストはピアノが上手に弾けるようになるために、毎日、何時間もピアノを弾く練習をします。

野球選手は野球が上手になるために、ボールを投げる練習やバッティングの練習をします。

器械体操の選手は鉄棒やつり輪など種目の練習を繰り返し、スポーツジムで行うような筋力トレーニングは基本的に行いません。

目的の動作を身につけ維持するためには目的の動作を練習することが一番なのです。

これを専門用語で難しくすると

・課題特異性

・課題指向性

と言います。

つまり、何年も上手に歩くためには歩き続けることが必要であり、質と量が伴うことが大切なのです。

目からウロコな「歩き続ける」効果

歩き続ける効果は過去の研究からも証明されています。

 『筋力強化やバランス運動など身体機能訓練を続けた群と

歩行練習を続けた群では、

歩行練習を続けた群の方が5年後も歩行能力が高かった』

歩きがもたらす体のメリット

まず、歩行の質に着目してみましょう。

・歩いて移動し、目的の作業をこなす

⇨生活水準と生活の質が保たれる

・周囲の環境や状況を見極めて歩く(廊下の幅、角までの距離、人混み等)

⇨考えて判断する力が養われる

・姿勢を真っ直ぐに保ち、片脚で支え踏ん張る

⇨腹筋、背筋、脚の筋力やバランス力が鍛えられる

・左右の脚を交互に動かす

⇨歩きのリズムが身に付き、手足の筋のつっぱりが軽くなる

・砂利道、坂道、狭路を歩く

⇨環境の変化に対応する力が養われる

・毎日歩く

⇨体力がつく、疲れにくくなる

歩くことでたくさんの良い効果が得ることができます。

歩きがもたらす「体力UP」

次に、歩行の量に着目してみましょう。

脳梗塞を患う前はどのくらい歩いていたか考えてみましょう。

・元気な社会人の方は、1日約1万5000歩、約7〜8㎞歩いています。

・家庭生活が中心の方も、1日約3000〜5000歩、2㎞前後歩いています。

これらの生活スタイルが体力を維持しているのです。

参照:1日8000歩が健康の基準!!

では、脳梗塞後はいかがでしょうか?

屋内生活が中心になると、食事やトイレ時に歩く程度になります。

なんと1日500〜1000歩、300m〜500m程度と歩く量が圧倒的に減ってしまうのです。

体力を維持するためには歩く量が足りません。

歩く量をどのように確保するかがポイントになります。

しかし、1日に何kmも歩くのは大変ですよね。

そこで、

・近くのお店まで歩いて買い物に行く

・庭の花木を眺めに行く

・いつもと違う導線を通ってトイレに行く

・寝室は2階にする(階段の上り下り)

など

生活の工夫と行動目的があると、無理なく歩きの量が保たれます。

「歩く」を目的にするよりも「ついでに歩く」ことを生活の中に取り入れてみましょう!

まとめ

このように、歩きの質と量を確保することで、長年歩き続けられることができるのです。

目的の動作を獲得するためには目的の動作が大切。

だから歩くためには「歩く」ことが大切。

バリアフリーが一般化してきている今日、生活環境を見直し歩きを工夫してみることはいかがでしょうか?

機能訓練に加えて自分で今すぐできる「歩く」

「歩く」を生活の一部に。

「歩く」を日常に。

「歩く」で「歩き」を学ぶ。

トータルボディメイクは体のコンディショニングやインソールで「歩き」をサポートします。